作業療法士の学生さんが実習中に抱える大きな悩みの一つ。実習のレポートについて。
レポートの内容と書き方や、スムーズに書けるようになる方法を紹介していきます。
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目次
実習レポートの書き方
早速作業療法士の実習レポートの内容と、その書き方をまとめていきます。
大きく分けるとこれだけの項目があります。
- はじめに
- カルテ情報
- 他部門情報
- 作業療法評価
- ICF
- 考察
だいたいこんなところです。
それぞれ解説しますね。
はじめに
学生さんが担当する方や症例の呈する疾患や年齢、目標など。レポート全体の要約をここに書きます。
例
- 脳卒中を呈する80歳代の女性。身辺動作の獲得により在宅復帰を目指す。
- 整形疾患を呈する10代男性。疼痛症状改善による部活動への復帰を目指す。
こんな感じですね。なるべく簡潔に分かりやすくしましょう。
カルテ情報
カルテから症例の診断名や既往歴、生活歴。服薬の状況、血液検査の結果を読み取り、書き出します。
血液検査の結果を書き忘れている学生さんが多いです。疾患の経過だったり、栄養状態に関わるところなので気を付けましょう
他部門情報
Dr、看護師、管理栄養士や介護士、社会福祉士などなど、基本的には症例と関わる全ての方と話をして情報を共有します。
こちらの得ている実習レポートの情報や目標を提示して、多職種の方から意見をもらいましょう。
多職種平等とは言いますがやはり、Drと話すのは緊張します笑
僕が実習でDrと話した時は、たっぷり説教されましたし。でもその後の飲み会では優しく接してくれました。
怖く見えても、実際はこんな感じなので緊張しなくていいですよ。
作業療法評価
学生の実習レポートはボトムアップといって、疾患や本人の状況から考えうる問題点を上げ、その全てを評価していき、まとめていく手法をとります。
例外もあるかもしれませんが基本的にボトムアップです。
この手法は賛否両論ありますが、少ない症例に時間をたっぷり確保できるのは学生時代だけです。この手法で良いと思います。
具体的な評価の内容は、心身機能の評価、動作や姿勢の評価です。
評価の項目は挙げればキリがないので割愛します。
というわけで、問題点に関わる評価は全て実施します。評価計画は学生さん自身が考える場合が多いです。事前の学習が欠かせませんのでがんばりましょう。
問題点のまとめ。ICF
ここまでのカルテや他部門情報、評価の情報をまとめます。
主にICFを用いて問題点を整理していきます。
- 健康状態
- 心身機能・身体構造
- 活動
- 参加
- 環境因子
- 個人因子
これらに分類して整理します。これをすることで問題点が見えやすく、考察が書きやすくなってきます。
これが終わると、焦点化や目標設定、治療プログラムを作っていきます。
考察
実習レポートの肝です。
これまでの情報やICFで整理した内容、目標や治療プログラムを文章としてつなげていきます。
ここまでの過程がしっかりできていれば、文章に変えるだけですのでそんなに苦労しないと思います。後はひたすら書くだけです。
レポートの書き方についてはこんなところですね。
実習のレポートがスラスラ書けるようになる方法
レポートを書く時、評価の分析や考察の文章に躓く場合もあると思います。
そんな悩みを解決する方法は以下の2点です。
- 論文、レポートを読む
- 実習レポートを丸写しする
解説しますね。
論文、レポートを読む
とりあえず読みましょう。
すると作業療法士の実習レポートとはどんな順序でどんな内容を書くのか分かってきます。
読めば読むほど分かるはずです。
養成施設には資料が山ほどある筈なので、どんどん読みましょう。
こういった資料は養成施設によって違いがあり、大学が強いかもしれません。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
実習レポートを丸写しする
最初に言っておきますが、実習中に他のレポートを丸写しするという意味ではありません。犯罪です。
レポートを書く練習として、レポートを丸写しする。ということです。
これは小説を書く練習としても用いられる手法です。これをすることで、レポートの構成や文章に込められた意味が、より汲み取れるようになり、文章の書き方が自然と分かるようになります。同時に、文章作成を実践する機会にもなります。
僕はこれをおすすめしています。コピペでは意味ありませんので、1文字ずつ写しましょう。
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まとめ
作業療法士のレポートの書き方とスムーズに書けるようになる方法をまとめました。
レポートは躓く人が多いと思いますが、努力次第です。
ただ、レポートに力を入れすぎて実習がおろそかにならないようにしましょう。
実習はレポートが全てではないので、そこは注意してください。