僕は現役の作業療法士です。これまで作業療法士の仕事内容について何度も質問されてきました。
作業療法士とはどんな仕事か、現状やこれまでの経験を基に分かりやすく仕事の内容を解説したいと思います。
作業療法士になってから10年以上が経ちました。僕はこの仕事が大好きです。 ですが、 なかなか世間に認知されない仕事です。では、早速解説していきます。
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作業療法士の仕事内容とは
作業療法士は基本的に病院や福祉の施設で働いています。
そして、医師から指示を受けて対象となる方に「作業療法」を提供するのが作業療法士の仕事内容です。
仕事内容を深堀りするため、定義を紹介していきます。
作業療法士の定義
法律より引用しますと。
「作業療法士は医師の指示の基、診療の補助として作業療法を行なう職業」とされています。
理学療法士及び作業療法士法
これだけでは、まだ分かりにくいですよね。
少しずつ分かりやすくするために、次は先程から何度も出てきている「作業療法」という単語について解説します。
作業療法とは
世界作業療法士連盟と言う団体による「作業療法の定義」にこんな記述があります。
作業療法とは,作業を通して健康と幸福な生活の推進にかかわる職業である。
世界作業療法連盟
だいぶ、分かりやすくなってきました。
ここでいう「作業」とは、朝起きてから寝るまでに行うあらゆる動作(場合によっては寝ている最中も)のことです
例えば、トイレに行って、食事を摂って、服を着替えて、仕事をして、遊びに行って等、挙げればキリがないあらゆる「作業」を通して治療や支援をしていきます。
作業療法に関しては「作業療法とは何をするのか。定義や経験から解説 」のページに詳しく書いています。
そんな、治療や支援を行う事で、関わる人々に健康と幸福を推進する仕事なのです。
一先ず結論になりますが、作業療法士とはどんな仕事か。
作業療法士は人を健康に、幸せにする仕事である。
そう言えるでしょう。
次に、作業療法士がどこで働き、どんな人たちに関わっていくのか解説していきます。
作業療法士の就職先と関わり
最初の方で少し触れましたが、作業療法士は主に病院や介護施設で働きますが、細分化すると多岐に渡り、以下の領域で働いています。
- 医療分野:病院、小規模のクリニック、訪問看護ステーション
- 介護分野:老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイケア、デイサービス
- 福祉分野:障害者施設、児童福祉施設
- その他:就労支援事業施設、特別支援学校、刑務所就労支援
他にもまだあると思いますが、キリがありませんので主な分野を挙げました。
主に上記の領域で怪我や病気、障害などにより、日常生活や社会での暮らしに支援が必要な人へ関わっていきます。
それぞれの領域で支援が必要な方の抱える問題は異なり、それに応じて柔軟に対応していきます。
活躍する領域が広いということは、それだけのポテンシャルを秘めた職業であるといえるのではないでしょうか。
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作業療法士の年収
作業療法士の年収は以下になります。
作業療法士の平均年収
平成28年度厚生労働省
406万円
高いか低いかは個人によると思います。
年収に関しての詳しい解説は以下の記事に書いてあります。参考にしてみてください。
⇒⇒【作業療法士の年収】給料は今後上がっていきます【将来性】
まとめ
作業療法士は、作業を通して幅広い領域で、様々な理由で日常生活を送る事が困難な方々を支援する仕事です。
どの領域でも共通して言えることは、作業療法士は人を幸せにする仕事であるという事です。
関わった人が抱える問題を解消し、元の生活を送れるようになった時は感無量です。
相手だけでなく、自分自身も幸せになれる。そんな職業です。
以上で作業療法士という仕事の解説を終わりとさせていただきます。