介護士は慢性的に人手が足りないという話を聞くと思います。
実際、介護士の人数はどれくらい居て、どのくらい人出が足りないのかまとめていき、
人数が少ないメリット、デメリットまで紹介していきます。
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目次
介護士の人数は183万人

最新の統計では、介護士の人数は約183万人です。

引用元:厚生労働省HP
数字だけ見れば多く感じるかもしれませんが、
需要に対して全く足りません。
どのくらい必要かは以下の通りです。

引用元:厚生労働省HP
都道府県が推計した介護人材の需要では、2020年度末には約216万人、2025年度末には約245万人が必要となっています。
需要と現在の介護士の人数を比較すれば、全く足りていないことはよく分かると思います。
介護士の人数が少ないデメリットは?

介護士の人数が足りてないことは日本の社会問題です。
デメリットを挙げると以下のようになります。
- 介護業務が回らない
- 個人の業務負担が増える
- 介護サービスの運営ができない
介護業務が回らない
介護士の人数が足りない状態で介護サービスが運営されていたとき。
介護士が急病で休んだり、急な退職をされたとき、
介護業務が回らない可能性があります。
これは大きなデメリットです。
個人の業務負担が増える
施設に所属する介護士の人数が少ないと、その分、個人が負担する業務は増えます。
個人の負担が多いと、仕事で消耗しやすくなっていきます。
これが介護士の体調不良や退職につながる悪循環になりかねません。
介護サービスの運営ができない
これは極端な例ですが介護士の人数が不足し
介護サービスにおける人員の運営基準を満たすことができず、閉業に追い込まれる例もあります。
東京商工リサーチによると、昨年度の介護士の人手不足による介護サービスの廃業は、12件だったようです。
介護士の人数が少ないことはこういったデメリットにもつながるようです。
参考リンク:東京商工リサーチ
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介護士の人数が少ないメリットはある?

ここまで介護士の人数が少ないことのデメリットばかり目立つ内容でしたが、メリットもあります。
- 介護士の給料が上がっていく
- 国に補助金などの支援を貰える
- 条件の良い会社を探しやすい
主に以上の通りです。
介護士の給料が上がっていく
介護士の人数不足を解消するため、国は介護士の給料を上げる取り組みをしています。

上記の通り、介護士の平均給与額は一年間で約1万円上がっており、
平成30年9月の時点で月30万を超えています。
令和元年10月にも給料を更に上げる仕組みが追加されたので、今後も給料は上がっていきます。
考え方次第ではこれも介護士の人数が少ないメリットと言えます。
国に補助金などの支援を貰える
介護士の人数が少ない理由として、
介護士の業務負担が大きいことが指摘されています。
この状況を改善するため、国が支援を行っています。
例えば、
介護士の業務負担を軽減するための介護機械、介護ロボットを、購入、レンタルするための補助金を出してくれます。
ほか、いくつかの制度により外国人の人手を増やし、介護士の業務負担を補う取り組みも積極的に進んでいます。
このように介護士は需要が高く国から守られている職業です。
条件の良い会社を探しやすい
業界全体で介護士の人数が少ないということは
就職先も多いということです。

引用元:厚生労働省HP
有効求人倍率(求職者に対する求人数)は約4倍です。
なので、自分にとって条件の良い会社を選びやすく、働き方の選択肢も広いです。
結論:介護士の人数が少ないメリットを活かせる職場を選ぶべき
現在、183万人程度の介護士が働いています。
需要に対してはまだまだ足りない状況です。
これにはメリットとデメリットがあるので、
なるべくメリットを生かせる職場で働くべきだと思います。
つまり、介護士の労働環境をより良くするために給料が上がっていき、国から補助金を受けている職場を選ぶべきではないかと思います。
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