作業療法士 訪問リハビリ

訪問リハビリの全てが分かるまとめ記事

投稿日:7月 21, 2019 更新日:

訪問リハビリを利用される一般の方、これから療法士になる方、訪問リハビリに携わる方や訪問リハビリの開設をする方の為に、訪問リハビリテーションの要点をまとめて紹介していきます。

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訪問リハビリテーションとは

訪問リハビリとは病院や診療所、老人保健施設、介護医療院に所属する理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が医師の指示の基に利用者の自宅で行います。

各療法士については以下を参考にしてみてください。

訪問リハビリの内容や目的

訪問リハビリの基本的な内容や目的は、療法士がサービス利用者の自宅を訪問し、利用者の身体の機能回復、食事や排泄、着替えなど日常生活動作の獲得、自宅環境の最適化などを行うことです。

基本的な内容以外にも利用者本人や家族の希望に沿って、非常に幅広く様々なサービスを行います

あくまでも利用者本人の自宅での生活を支えることが目的です。

具体的な介入内容についての記述が訪問リハビリテーション振興財団のhpに記載されていましたので引用させていただきます。

訪問リハビリテーションの具体的介入内容
1.病状の観察
バイタルチェック(体温、脈拍、呼吸、血圧測定等)・病状の観察や助言・精神面の健康状態の確認と助言・介助者の健康状態の確認と助言、再発予防と予後予測
2.日常生活への指導・助言

ADL指導・身体機能(筋力、柔軟性、バランス等)の維持、改善・痛みの評価と物理療法等の疼痛緩和・福祉用具または補装具、住宅改修の評価と相談・摂食嚥下機能やコミュニケーション機能の改善・QOLの向上や趣味、社会参加促進のための助言

訪問リハビリテーション振興財団

訪問リハビリの対象者

訪問リハビリの対象者は介護保険と医療保険で異なります。

介護保険の場合

  • 要支援1,2もしくは要介護1~5の認定を受けている方
  • 外出が困難な方

医療保険の場合

  • 介護保険の認定を受けていない方
  • 通院、外出が困難な方

以上の通りです。原則介護保険が優先です。

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訪問リハビリを利用するには

訪問リハビリは介護保険もしくは医療保険を利用して行います。

介護保険を持っている方は、原則介護保険で訪問リハビリを利用することになります。

介護保険での訪問リハビリの始め方

介護保険での利用の手順は以下になります。

  • 担当のケアマネジャーに訪問リハビリ利用を相談する
  • 担当者会議を行い、訪問リハビリのリハビリ職員と契約
  • 訪問リハビリ事業所の医師、もしくは利用者の主治医、かかりつけ医の往診もしくは受診を行い、リハビリ指示書を作成する。
  • 訪問リハビリ利用開始

リハビリ指示書を作成する手順の部分がややこしいですね。

ここは解説します。

2019年現在。訪問リハビリ事業所の医師以外が利用者の診療を行い、訪問リハビリ指示書を作成すると事業所の収入が減算されてしまいます。

つまり、訪問リハビリ事業所の医師が診療しなければ事業所が損をする仕組みになっています。

なので介護保険での訪問リハビリを利用する場合は、主治医とは別に訪問リハビリ事業所の医師の診療を受けることが一般的になっています。

このあたりは事業者側から説明があると思うので利用者側の方は注意してください。

医療保険での訪問リハビリの始め方

医療保険では、医師診療によるリハビリ指示書の作成とリハビリ事業所との契約のみで利用できます。

医療保険は制約が厳しく、毎月医師の診察が必要です。

繰り返しますが、介護保険の認定を受けている方は利用できません。

訪問リハビリの単位(料金)について

訪問リハビリテーションは利用料金が明確に決まっています。

料金は病院、老健施設など問わず一律です。

基本料金

  • 訪問リハビリテーション費 290単位/回(20分)
  • 介護予防訪問リハビリテーション費 290単位/回(20分)
  • 医療保険:300点/1単位(20分以上)

訪問リハビリテーション費は介護保険の要介護1~5の方。

介護予防訪問リハビリテーション費は要支援1,2の方が対象です。

両方とも1回20分で290単位になります。原則、週に6回まで利用可能です。

290単位=2900円です。

利用者は介護保険を利用するので1割負担で290円を自費で払います。

事業所の収入は2900円の収入になります。(地域差があります)

医療保険の場合は1単位20分以上のサービス提供で300点です。

利用者は300円を自費負担し、事業所側は3000円の収入を得ます。

基本的に週6単位まで利用が可能です。

加算料金

訪問リハビリ事業所の体制によって様々な加算があります。

  • 短期集中リハビリテーション実施加算200単位/日
  • 介護予防訪問リハビリテーションマネジメント加算230単位/月
  • リハビリテーションマネジメント加算(Ⅰ) 230単位/月
  • リハビリテーションマネジメント加算(Ⅱ)280単位/月
  • リハビリテーションマネジメント加算(Ⅲ)320単位/月
  • リハビリテーションマネジメント加算(Ⅳ)420単位/月
  • 社会参加支援加算17単位/日
  • 事業所評価加算120単位/月
  • サービス提供体制加算6単位/回

主な加算はこんなところです。

加算によって、利用者の払う料金は異なりますし、事業所の収入は異なります

利用者や家族の方は訪問リハビリ事業所から契約の際に詳しく説明があると思います。注意して聞いてみるのが良いと思います。

これから訪問リハビリに関わる方は算定要件を見てみるといいと思います。

⇒⇒厚生労働省より

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その他

その他、気になる点を簡単にまとめていきます。

訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)の併用

この併用に関しては質問されることが多いです。

結論として、訪問リハビリと通所リハビリを同時に利用することは、しない方がいいです。

なぜ、曖昧なニュアンスかと言うと、明確に禁止されてないですし、併用する事が可能だからです。

可能ですが、自治体にサービスの見直しを要求され併用が続けられないケースが多いです。

利用者のためには併用した方が良い。という意見は良く分かりますが、現状では、国からのメッセージだと思って受け止めるのが良いと思います。

訪問リハビリテーション事業の立ち上げ

既存の病院、診療所や介護老健施設が訪問リハビリテーション事業を立ち上げるには、みなし指定などの申請をしなければいけません。

施設基準は、各施設が安定した運営を行えていれば、そのままでも満たしていると思います。

申請に必要な書類は各都道府県および自治体で異なるのでそれぞれ調べてみてください。

医療保険の訪問リハビリについて

医療保険の訪問リハビリは正直ややこしい部分が多いです。

なので、詳しい内容は「医療保険の訪問リハビリを誰でも分かりやすく紹介」に書いています。

まとめ

今後、訪問リハビリに関わる方のために要点をまとめました。

訪問リハビリテーションは非常に幅広く活躍でき、やりがいのある分野です。

なにより利用者に最も寄り添う事ができる分野だと思います。

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作業療法士や居宅介護事業所の運営、余剰資金での株式投資で生計をたてています。

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